中古リノベコラム
マンションリノベーション、500万円以内でここまで出来る!
毎日生活しているマンションも年月と共に至るところで修理が必要になったり、設備が古くなったりしますよね。また、ライフスタイルや家族・世帯の変化によって、住みにくさを感じる部分も出てくるかもしれません。「そろそろリフォームをしようか」と腰を上げたタイミングで、設備の交換や内装を綺麗にする「リフォーム」と、間取りや使い方そのものを一新する「リノベーション」を一緒に検討する人も多いのではないでしょうか。
しかし、マンションは一戸建てとは違い区分所有建物のため、工事にはさまざまな制約があります。
そこで、マンションをリフォーム・リノベーションする際の注意点について解説するとともに、工事費用の予算500万円でどれ位のリノベーションが可能なのかご紹介します。
工事を実施できるのは「専有部分」
マンションは、○号室として区切られた専有部分と、階段やエントランスなどの共用部分に分かれます。工事を実施できるのは専有部分のみで、共有部分にあたる玄関ドアや窓、バルコニーなども勝手に変えることはできません。また、建物躯体(コンクリート)も共有部分になるので、隣戸との境である界壁に穴を開けることもできません。さらに、専有部分の工事でも、管理規約によって制限が設けられていることが多く、事前に管理規約を確認する必要があります。
工事の制約とは
マンションの管理規約には、工事を行う前に管理組合に事前の届け出や承認を必要とするケースが多くあります。中には上下階・左右の居住者の同意を得ることを義務づけているマンションもあるのです。届け出が必要な工事範囲は管理規約によって異なり、工事開始の1ヶ月前に申請が必要な場合もありますので、まずは早めに管理規約を確認しておきましょう。
また、足音など騒音の問題防ぐべく、多くのマンションは使用できる床材に制限を設けています。一般的には決められた遮音等級以上のフローリングを使用することが義務付けられていますが、防音マットや等級以上の防音下地工法を採用することで、床材そのものの制限が無くなるケースもあります。特にリノベーションにおいて無垢材のフローリングを使用する場合はこの手の方法を取っているのです。場合によってはカーペット以外の床材の使用を禁止しているマンションもありますので注意が必要です。
予算別!リノベーションできる内容
70㎡ほどのマンションでどこまで工事が出来るのか、解説いたします。
予算200万円以内
和室1部屋をからフローリング敷きの洋室へ変更したり、押入れなどを壊してウォークインクローゼットに変更するなど、一部間取りの変更が可能です。プラスしてキッチン、洗面、トイレ、バスルームのうち1つか2つが交換できるくらいの金額にはなるでしょう。
予算300万円以内
さらにリノベーションの範囲が広がり、全室の壁紙貼り替え・一部床材の貼り替え、キッチン・トイレ・バスルーム・洗面台を交換することも可能です。ハイグレードの設備機器ですとどれか1~2か所の交換のみとなりますが、一般的な安いプランのものであれば全ての設備を交換できそうです。
年数が経っているマンションの雰囲気を全体的に変えたい場合でも、リノベーション会社としっかり相談して計画をたてれば十分実現可能な予算です。
予算500万円以内
全室の内装貼り替え・全ての設備交換が可能となります。さらに設備のグレードを上げたり、床の材質や壁の素材にこだわったリノベーションが出来るでしょう。そのため「床材には無垢の木を使いたい」「壁に塗り壁を塗りたい・もしくはタイルや木を貼りたい」などのご要望も叶えられます。全てを壊して一から創り上げるフルリノベーションになりますと予算オーバーですが、キッチンの向きを変える・お風呂をワンサイズ広げる・クローゼットルーム・和室を壊して広いLDKを作る、などの間取り変更も可能となります。今まで住んでいたマンションとは思えないほど見違えるような仕上がりになるでしょう。
さらに、防音や結露が気になる場合に断熱材の施工や内窓の追加といった対策も可能性があります。段差を解消し、手すりなどを設けたバリアフリー工事も出来ますので、暮らし方・住まい方を変えたい方はこれくらいのご予算を用意しておくと良いでしょう。
予算をかければかけるほど、選べる素材や設備の種類も増え、また全面的に間取りを一新して今後の暮らし方に合わせていくことが可能となります。ただし「老後のため・子供の教育資金のために資産を残しておきたい」とお考えの方や貯蓄額に余裕が無い方にとって、リノベーションにたくさんの資金を充てるのは難しい選択肢になりますよね。
それでも「今の使いにくい設備を何とかしたい」「汚くなってきた内装を一新したい」といった『今困っている』を解消できる方法として、予算500万円までのリノベーション内容をご紹介いたしました。マンションの現状の内装や間取り図・大きさによっても価格が異なってきますので、具体的なお見積りやプラン内容については弊社リノベーションスタッフまでお声掛け下さい。